合奏指示編「10のワードで誰でもできる吹奏楽指導」
吹奏楽の合奏指導というと、「専門的な知識や言葉が必要なのでは?」と思う方も多いかもしれません。
しかし、実際の現場では難しい専門用語よりも、シンプルで直感的な言葉の方が奏者には伝わりやすいのです。
そこで私が提案するのが――
たった10個のワードを使うだけで誰でもできる吹奏楽指導法です。
指導のキーワードはこの10個!
合奏・セクション練習・分奏・パート練習など、どんな場面でも使える万能ワードがこちらです。
-
速い / 遅い
-
長い / 短い
-
大きい / 小さい
-
硬い / 柔らかい
-
明るい / 暗い
この10個さえ押さえておけば、演奏の状態をシンプルに捉えて、的確に指示を出すことができます。
実際の使い方(例文)
例えば、こんな風に伝えるだけで、奏者はすぐに理解できます。
「ここの音の処理、ちょっと長いな。短めでいこう。」
「テンポが僕のイメージより速いな。少し遅めで。」
「その音色、硬いね。もっと柔らかくしてみよう。」
「逆に柔らかすぎるから、もう少し硬めで。」
「その響き、暗いな。明るい音色で。」
「ちょっと明るすぎる。暗めの響きで統一しよう。」
さらに、これらを組み合わせることで、より具体的なニュアンスも表現できます。
「ここは**“硬くて明るい”**音色が欲しい!」
「ここは**“柔らかくて明るい”**感じでいこう。」
「ここは**“柔らかくて暗め”**の音色でまとめよう。」
このように「10個のワード」を組み合わせるだけで、指導のバリエーションが一気に広がります。
導入期の指導ポイント
特に曲に取り組み始めた時期は、細かいことを伝えすぎず、どんどん全体を進めて曲の完成像を共有することが大切です。
-
まずは大まかに形を作る
-
全体像のサウンドをみんなでイメージする
-
その後に部分ごとを深掘りしていく
この順番で進めることが、奏者にとってもわかりやすく、モチベーションを高めることにつながります。
あまりの単純さに一見事務的にも思えるワードですが、限られた時間の中でできるだけ演奏時間を増やすためには、このテンポ感が欠かせません。
もちろん、「どうしてもここはこだわりたい!」という部分に関しては、感情的なワードも駆使してなんとか奏者に伝える努力は必要です。しかし、特に曲を作っていく過程においては、シンプルな言葉でサクサク進めるアプローチの方がスムーズにいくことが多いものです。
「こんなのは音楽ではない」と思われる方も、まずは一度試してみてください。もし合わなければ、その時にまた新たな方法を模索すれば良いのです。
奏者とのコミュニケーションにも有効
「速い・遅い」「硬い・柔らかい」といったシンプルな軸を使うことで、奏者とのイメージ共有が格段にしやすくなります。
感覚的な話になりやすい音楽の指導も、共通の言葉があることでブレにくくなるのです。
また、この言葉をベースにしながら、
「今のところ、自分たちとしてはどういうふうに吹きたい?」
と奏者に確認することもできます。
ただ一方的に指示するだけでなく、相手の意見も聞く。これこそが、互いに音楽を作る良い環境を生み出す近道になります。
さらに、この10個のワードは自分自身が曲のイメージを膨らませる時にも便利です。「この部分は明るい響きが欲しい」「ここは短くて軽快に」など、音楽全体の中での役割が自分の中でパッと明確になります。
まとめ
吹奏楽指導は、たった10個のワードで充分に成り立ちます!
-
シンプルに伝えることで、奏者は迷わず理解できる
-
全体像を示してから細部を詰めていくのが効果的
-
奏者とのコミュニケーションやイメージ共有にも役立つ
あとは実践あるのみです!
ぜひ、毎日の合奏や練習の現場で使ってみてください。
レッツトライ!


コメント