皆さんこんにちわ。masatoです。
吹奏楽部に所属しておられる皆さんなら経験していることですが、何かの演奏会などで使用される曲の譜面が配られてから合奏までにどんな練習をされていますか?もちろん最初から順に譜面を見ていくんだろうとは思いますが、いろいろな工夫をすることで漠然と楽譜を練習するよりもより合奏で役に立つ譜読みの準備のしかたがあるんです。今回は私の経験からそのあたりのところをお伝えしていきたいと思います。
1 楽譜の練習をする前に
皆さんは楽譜が配られたらまず何をしますか?ひたすら譜読みをしていくのも間違ってはいませんが、楽器で練習する前にやっておきたい準備がありますので是非実践してみてください。やったことない方にとっては少し面倒くさいかもしれませんが、楽曲と向き合うと言う事に関して非常に有効な準備ですのでよくお読みください。
楽譜には小節番号を振りましょう
楽譜の最初から最後まで通し番号を振ります。そうすることでパート練習や合奏で練習したい部分がすぐ共有できます。あらかじめ楽譜に書いてある場合もありますがすべてに振ってあることはあまりありませんので実践してみてください。『次○○小節からやります』なんて指示が出たときにすぐ反応できて時間も有効活用できます。
楽譜の音楽用語を調べておく
これも前準備には必須項目になります。これから練習する譜面がどのようなイメージで演奏すればいいのかが明確にわかり楽譜の理解度が上がります。例えばある部分に『ドルチェ』と書かれている譜面があれば優しく、かわいらしく演奏するのがふさわしく、間違っても勇ましく吹いてしまうと楽譜を再現するという意味では間違いと言う事になります。
書かれている譜面の役割について理解しておく
要は書かれている部分がメロディであるのか、リズム伴奏であるのか、もしくは対旋律なのかをあらかじめ知っておけば、これもまた楽曲の理解につながります。そんなの一目見ただけではわからないとおっしゃる方もおられるとは思いますが、そこは指揮者がみているフルスコアを見ればおおよそはわかりますのでそれを参考に予習してみてください。
音源を聴きすぎるのはあまりいい方法とは言えない
曲全体もイメージ、トランペットの出番のイメージをつかむうえで音源を聴くことは参考にはなります。しかしそこには落とし穴があって、聞きすぎることによって『聞き覚え』状態に陥ってしまいます。何がよろしくないかと言いますと参考にしている音源と楽譜に書かれていることとは若干の誤差と言いますかずれがあります。必ず譜面からその部分の音楽を読み取って演奏するように心がけてください。私自身も楽譜が配られるまでは音源はよく聞くのですが、いざ配られますと一切聞かないようにしています。
2 楽譜の具体的な譜読み方法
では1で紹介した譜面を演奏するまでの準備が終えたとして、実際に皆さんが練習するときの順序を紹介していきます。
メトロノームは必ず使いましょう
よくメトロノームかけないで何となく譜面をさらっている方がおられますが、効果半減です。自由に吹くことは悪くはありませんが、練習段階ではtempoに拘束されながら練習するほうが理にかなっていますし正確に楽譜を理解することができます。メトロノームは必ず使用すように心がけてください。
やみくもに吹くより声に出してみましょう
練習していますと必ずつまずくポイントが何か所か出てきます。そんな時はひたすらトランペットを吹くのではなく冷静な頭にしてまず譜面を声に出して歌ってみてください。できるだけいい声で。基本的に自分の口で歌えるならば必ず楽器で再現できるのです。歌→楽器→歌→楽器のようなサイクルで練習することで時間も半減できるのです。
スラーやタイでつながった音は外して練習する。
こちらはよくアーティキュレーションや取りにくいリズムなんかを克服するのに活用する練習なのですが、スラー、タイが絡む音をすべて記号を無効にして練習します。するとぱっと見複雑なリズムが簡単に処理できます。それができてから実際のアーティキュレーションになるように練習するとリズムが正確に演奏できるようになってきます。ぜひ試してください。
できない部分にこだわりすぎない
こちらに関してはあまりに練習してもできないところは、まず一旦あきらめて他の部分の練習をすると言う事です。そういう箇所は今日根詰めて頑張ってもおそらくできないでしょう。そしてそういう箇所が1曲に対して数か所出てくると思います。それをチェックしておいて少しずつ計画的に練習していくのが効率的です。
3 まとめ
いかがだったでしょうか。今回は合奏に役立つ楽譜の個人練習の仕方に関してお伝えしてきました。特に練習前の準備の部分において非常に大事なことであると思います。今回紹介させていただいてる内容を実践していくことで楽譜を読むスピードが上がってきますので是非取り組んでみてください。わからないことがありましたらお問い合わせお待ちしておりますのでそちらもよろしくお願いいたします。
それでは今回はこの辺で、また次の記事でお会いしましょう。
masato