皆さんこんにちわ、masatoです。
吹奏楽でトランペットを吹いていて起こる数ある悩みの種の中に『セクション決め』があります。セクション決めとはトランペットにはパート譜の割り振りで主に3セクションに分かれます。曲によっては4セクションや大編成の曲などではコルネットパート、フリューゲルホルンパートに分かれて楽譜が割り振られています。これらのセクションを現状いるメンバーに与えていくわけなんです。この作業はいわゆる『パートリーダー』と呼ばれるパートの代表者が決めたり、みんなで話し合って決めたりすることもあったり様々であると思います。この部分でよく意見の相違などがありトラブルに発展する場合が多く、実際そういうことに関する悩みを打ち明けられたりしていました。今回の記事ではそういったトラブルになぜ発生してしまうのか、どのようにして回避すればよいのか等を過去の経験からお話していきたいと思います。
1 セクション決めでトラブルになる原因
冒頭でお話したセクション決めでのトラブルはどうして起こるのかを改めて説明していきます
自分が吹きたいセクションを吹きたがる
これはそれぞれのメンバーが自分の好きなセクションを決めていて,それがかなわない事でトラブルになります。例えば何が何でも1ST吹きたい方、自信がないから3rdしか吹かない方とか〇〇さんばかり1st吹いてとか様々です。このケースは自分の意見を優先してしまいセクションを組んだ方を困らせてしまうばかりか、ひどくなるとパート全体の空気を悪くしてしまう要因になってしまいます。セクションにはそれぞれの役割があってどのセクションが優れているとか劣ってるとかは全くありません。確かにメロディや高音部を受け持つ1st奏者は傍から見ると目立つポジションではありますが、その分プレッシャーも多く大変なポジションです。また1stしか吹きたくない方は他のセクションを吹くことでより1stの役割が理解できるはずです。普段からセクションに対する正しい知識を認識してもらうことでメンバー間の意識を統一していくことが必要です。
セクションの人選がミスマッチ
これはどちらかというとセクションを決める側の方に気をつけていただきたい事柄になってきます。どういうことかというと、先ほどもお話ししましたが、セクションにはそれぞれの役割があります。それらをパートリーダーの方が理解できずに割り振ってしまう場合です。わかりやすい例が、高音域が苦手な方に1stを任せたりするパターンですね。もちろんそれには悪意はないですし、おそらくそれを判断したパートリーダーの方はそれを克服することでその本人が伸びるのではないかという考えがあったと思います。しかしその場合はその方をサポートする環境をきっちり作ってあげることが必要になってきます。そうでないと当の本人さんがプレッシャーに負けてしまう可能性もありますし全体の音楽の仕上がりがまずくなので注意が必要です。これは同じ理由でソロパートを与えたりする場合も同様ですのでリーダーの方の配慮が問われるところです。
2 トラブルにならないセクション決めの方法
上記で説明したようなことを回避していくために必要な事をお話していきます。
普段からセクションの意味を理解させておく
原因の部分でも書かせていただきましたが、セクション決めでトラブルになるのは、あまりにメンバーが自分の感情のみで考えているからです。難しい理屈は抜きにして、どのセクションを担当してもそれぞれに重要な役割があります。各々のメンバーがそれらを本当に理解しているのかが重要になってきます。それをするには普段のパート練習が重要になってくるわけです。その際にこれらのことを理解して練習することと、2nd,3rdのおいしいさを教えてあげればどのセクションもおいしいね、てことになります。実際に楽譜をよく見ると2nd,3rdの活躍する部分が出てきてると思います。できるだけそこを見つけてあげてメンバーに伝えることで変なセクション格差が生まれにくい環境を作ることになると考えています。
セクション割り振りの意図を伝える
パートリーダーの方がセクション決めるの大変ですよね。よくわかります、それぞれのメンバーのことも考えて色んな事加味して本当にご苦労様です。しかしその思いは当のメンバーには届いていないことが多いのです。『親の心子知らず』とでも言いましょうか。
ですからセクションを決められたら一度表にしてまとめてください。そしてパートのメンバをー全員に作成した表を配って1曲づつパート割り振りした意図を説明してあげてください。そしてみんなに意見を求めてください。問題なければそれでいいですし、意見が出ればみんなで考え直して変えるもよし、そのままで通すのも良しです。要は一方的にセクションを通達することのないように意識合わせをしておきましょう。みんな仲間ですので基本的に協力しようという心構えは持っています。しかし意思の疎通がないままに重要なことを決定したりするとそのバランスが崩れてしまって思わぬトラブルになったりしますので、正直な思いを伝えるようにしてください。
あまりに教育的な配置には一考を
パートリーダーの方は今後のこと、後輩のことも考えていると思います。よくあるのが今後の勉強の為にと、ソロをまわしたり、重要なセクションに回したりという場合があります。なるほどその通りでその経験を踏んで成長していくことを意図としていることはよくわかります。しかしその舞台があまりに大きい舞台でそれをやろうとはしてないでしょうか?
大きい舞台とは、定期演奏会やコンクールです。乱暴な言い方になるかもしれませんが、後輩があなたと同じ立場になったとき同じようなことをするようになるはずです。ですから後輩への教育に関しては先輩であるあなたが『私の姿をよく見ておきなさい』くらいの気合であなたの背中を見せれば後輩はついてきてくれると思います。ですから後輩の経験づくりよりベストメンバーでいい音作りを目指していくのが、後輩のためにもなると思います。
もしそれをやるなら、本番に差をつけるつもりはありませんが、文化祭や地域のお祭りなどの演奏で先輩のフォローの元経験させてあげれば良いのではと思います。
3 まとめ
いかがだったでしょうか。今回はトラブルしならないセクション決めについてお伝えしてきました。私たちは音楽をしているわけですが、技術面だけでは向上しない部分が多々あって、特に一人では音楽できないので周りの人間関係のバランスをうまく保つ必要があります。特にリーダーを任されている方は大変ご苦労かとは思いますが、この経験は社会に出ても役立つスキルですので今回の記事参考にセクションを決めていってください。ご質問ありましたらお問合せしていただきましたら、お答えさせていただきますのでよろしお願いいたします。
それでは今回はこの辺で、また次の記事でお会いしましょう。
masato