皆さんこんにちわ。masatoです。
今回は基礎練習の中でも私が最も重要視している『タンギング』について実際の練習メニューを紹介していきたいと思います。この方法は私が色々な先生に教わったことを総合的に自分にとって必要な部分をつなぎ合わせて自分の中のルーティンとしています。普通の教則本にもあまり載っていないメニューなので『なんだこれ』てなるかもしれませんが、私はこの練習でコンディションを作っています。すべてをやらなくてもいいかもしれませんが、実践していただくことで新しい景色を見れるかもしれませんよ。
それでは始めていきましょう。
1 ウォームアップとタンギング
私はウォームアップから積極的にタンギングのメニューを入れていってます。タンギングの概要に関しては、「masatoが伝えるタンギング徹底攻略」にありますので併せてお読みください。ウォームアップ時に非常に低圧力の息で真ん中の実音F(ソ)の音を吹き込みます。(ロングトーンの要領ですね)反応して音が鳴りだして来たら少し圧力を増やして吹き込んでいきます。その時にtempo78位で16分音符で音符でロングトーンをするかのようにタンギングします。ルーティンをまとめますね。
- 低圧力で反応するまでロングトーン
- 反応してきたら16分音符でタンギング(ロングトーンの息遣いを忘れない)
- 4拍タンギング、4拍ロングトーンを4セット(ロングトーンのうち1拍はブレス)
- 8拍タンギング、4拍ロングトーンを4セット
- 16拍タンギング、4拍ロングトーンを2セット
以上を行います。大事なことは開始前にたっぷりとブレスすること、そしてできる限り1ブレスで吹ききることです。これをやることで非常に楽器の反応の良い状態を作ることができます。
2 トレーニングルーティン
ウォームアップができたら次は息をどんどん動かしていきます。『息を動かす』とは色んな音域を吹くことによって、それぞれの音を吹くのに必要な状態を体にインプットさせていくことになります。それでは紹介していきます。
- 真ん中の実音Fから4拍づつ半音階でB♭まで16分音符で上がります。
- 上がったB♭から2拍づつ半音階で1オクターブ下のB♭まで16分音符で下降していきます。
- 下降したB♭から2拍づつ半音階で1オクターブ上のB♭まで16分音符で上向していきます。
- 上がったB♭を基準音として1拍で半音づつ16分音符で降りながら幅を増やしていきます。(B♭A、B♭A♭、B♭G、B♭F#、B♭F、B♭E、B♭E♭、B♭D、B♭D♭、B♭C、B♭H、B♭B♭)
- 降りたB♭から先ほどとは逆に上がっていきます。
- 4と5のルーティンを半拍で行います。
- 4と5のルーティンを16分音符で行います。
以上のルーティンを行います。難しかったらできるtempoに合わせて行っていただいて全然大丈夫ですし楽勝な方は早くしていただいて構いません。基本のtempoは78位が適当なのではないでしょうか。大事なことは
- 必ず息は自然に流すこと
- 一息で吹ききること
- 舌を前に出すこと
が重要になってきます。ルーティンメニューがうまくいかなくても上記の部分だけは実践してみてください。一歩づつ実践していくことで今日より明日、明日より明後日で効果が少しづつ上がっていくのが体感できると思います。大事なことはまずやってみることが全てです。
3 トレーニングの効果について
実践あるのみのタンギング練習なんですが、継続することで色んな効果がみられるようになります。(個人差はあります)
ブレスコントロールが自然とできるようになる
この練習は一つ一つのメニューの拍数がバラバラです。そして目標としてはどのメニューも一息で吹ききることが課題です。そうすることで長いフレーズ、短いフレーズそれぞれに適応したブレスをとるようになっていきます。これはその他の基礎練習や曲を吹く時にどれだけのフレーズをどれだけの息を使えば吹けるのかというブレスコントロールを自然と身につけることに役立ちます。
音の立ちあがりが向上する
ウォームアップからタンギングを行うことで少ない息で唇が反応する状態を作ることができます。またメニューにある跳躍がトレーニング負荷となって柔軟性、耐久力も養われていきます。したがって発音が非常にスムーズになり音がぶれないので演奏がとても楽になります。そして立ち上がりが良い一番のメリットは音を外さなくなることです。トランペットを演奏する悩みとして音が外れやすいと言う事があります。その問題を克服するメニューでもあるのです。
4 まとめ
いかがだったでしょうか。今回は実践masatoがやってるタンギング練習をお伝えしてきました。あくまでも私が実践しているメニューなのですべての方に絶大な効果があるかは未知数ではあります。しかしこのタンギング練習メニューをやりだして自分自身の欠点が色々克服できてきているのも事実です。そして同じルーティンをこなすことでその日のコンディション状態がリサーチしやすいので、状況に応じて負荷をかけたり念入りにやったりと変化をつけていってます。また皆様の反応を見ながら私の練習メニューを紹介していきたいと思います。わからない部分がありましたらお問い合わせいただきましたらできる限りお答えしていきます。
それでは今回はこの辺で、また次の記事でお会いしましょう。
masato