皆さんこんにちわ。masatoです。
皆さんは演奏でミュート装着して演奏したことありますか?ほとんどの方は使用されていると思います。今回はそのミュートについてお話させていただきたいと思います。
ミュート=弱音器と呼ばれ様々な用途があります。トランペットにおけるミュートは日本訳で言うところの弱音器としての使い方ではなく『変音器』のキャラクターのイメージが強いと考えています。それではミュートのあれこれをご紹介していきましょう。
1 ミュートのキャラクター紹介
ストレートミュート
一番オーソドックスなミュートで主にアルミかコパー、特殊な紙素材を使用して作られています。音色は金属的でクラクション的なニュアンスもあります。クラシック、ジャズ問わず使用されており、材質によっても音色が変わります。
カップミュート
ストレートミュートの先端に傘のよう広がった張り出しがあります。音色は傘の部分でトランペットの音を止めることと、少しこもったようなソフトな音色です。材質も特殊紙材や木製が多いです。どちらかと言えばビッグバンドを主としたジャズの演奏に使用されています。
ハーマンミュート
短めの円筒形の先にステムという管が差し込まれています。音色はステムを外すとチー、チーという音色で大変金属的な音色です。ステムを差し込むとユーモラスな独特の音色で、世間では吉本新喜劇のテレビ放送のテーマソングに使われているのが有名です。
プランジャーミュート
お椀状になっており、プラスティックやゴム製です。直接手でもってベルにかぶせたり離したりするときの隙間の塞がり具合で音色が変化していきます。ジャズなどで使用されることが多く『だみ声のおやじ』のような音です。
プラクティスミュート(番外編)
練習用に開発されたミュートで素材は様々です。ベルに隙間なくミュートが差し込まれるので音がわずかにしか漏れないように作られています。ただしその弊害で吹きこむ圧力がとても大きくなるので、外した時のギャップが大きく人によってはコンディション崩す方もおられます。実際の演奏には使用されません。
2 ミュート使用上の注意点
ピッチのずれに注意しましょう
これはどのミュートにも共通して見られますが、やはりその使用方法がベルに詰め物するわけです。そうすると同じように演奏していても出てくる音の音程にかなりの差が出ます。特にカップミュート、ハーマンミュートなどは影響が大きいです。一般的にピッチが上がる方が多くなると思いますので、一度チューナーを見て通常演奏時とどの程度の音程のずれがあるのかを把握しておく必要があります。そしておおよその範囲でチューニングスライドを抜き差ししておいてください。
装着はソフトに楽器を労わってあげましょう
ミュートは金属素材のものが多いですので、不用意にベルに突っ込む子と『カチン』と当ててしまいベル内部をへこましてしまう可能性があります。ある程度の範囲は仕方ないところもあるのですが、あまりの乱暴に装着している方を見るとあまり気持ちいいものではありません。いつも頑張ってくれている楽器に感謝の気持ちで接してあげてください。
それぞれのミュートの個性を把握する
冒頭の部分でも説明しているように、ミュートは弱音器ではなく変音器です。エフェクターみたいなもんですね。ですからただミュートを装着して吹くというだけではなく、その音色を十分イメージして演奏する必要があります。それだけで出てくる音がずいぶん変わります。金属的な音を出したいのか、柔らかな音を出したいのか楽器を操っているのは皆さんです。
ミュート演奏に際して
演奏された方はお気づきだと思いますが、ミュート装着するととても息の圧力が必要になってきます。また音量もふだんmfの音量で吹いていたものが、ミュート装着するとpになってきます。個人差ありますので慣れていただかないといけませんが、『聞こえてる音は小さく聞こえている』と自覚して対応していかなければいけないと思います。そのさじ加減は周りにおられる方々に聞いてみたらいいと思います。
ミュート購入される場合
これはいたってシンプルです。まずスタンダードなモデルを買うか所属の楽団に合わすかの2択になります。こだわり強いモデルは曲に対して万能ではないので特に初めて購入される方はそれをお勧めしています。
3 まとめ
いかがだったでしょうか?今回はミュートについてお伝えしてきました。演奏の色を変えることができるミュート。それぞれのミュートの個性を知ることで皆さんの演奏に幅が出て楽しみがまた一つ増えること間違いなしです。またなにかご質問ございましたらお問い合わせください。できる限りお答えしていきます。
それでは今回はこの辺で、また次の記事でお会いしましょう。
masato