初めまして、masatoです。
プロフィールにもありますが、今現在もアマチュアトランぺッターとして活動してまして、おかげさまで今年でトランペット歴36年になりました。会社勤めよりも長いんですよねー。
コロナ禍の中、今まで当たり前のように行っていた音楽活動がほぼほぼできなくなり、これから新しい生活様式という名のもとに音楽の取り組み方を考えざる得なくなりました。
もちろん今までとは違った部分もありますが、演奏活動は続けていこうと思っています。しかし他に何か自分ができることはないだろうか?ということで今回ブログを始め、お恥ずかしながら今までの経験を発信することでお役に立つ方がいてればと思い立ちました。 今後ともお付き合いよろしくお願いします。
早速ですが今回のお題は『楽器の選定』についてです。
1 購入する際に行ってほしいポイントについて
楽器の購入。ラッパ吹きにとってある意味一番心ときめく時ではないでしょうか?
しかし、この選択で今後のトランペットライフが楽しくなるかそうでないかを左右する大事な選択となります。何台も購入されている方ならいざ知らず、初めての方や学生さんなど購入経験がない方にとっては一大事です。昔と違って今はネット検索すればいろんなトランペットが様々なサイトで見ることができます。
じゃあいったいどんな楽器を選択すればいいのでしょうか?今回は初心者の方、経験が浅い方を対象にお伝えさせていただきますね。
私の経験上、楽器の購入には欠かせないポイントが3つありますので参考にしてください。
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できるだけ在庫の多い楽器店に行くこと
まず在庫が多い楽器屋さんに行くということは当然選択肢が多くなることです。それはご自身にあった楽器を見つけやすくなるということです。当然たくさんあれば目移りしてしまう可能性もありますが、訪問した楽器屋さんにそれしかないから仕方なく選択してしまうのは勿体ない事だと思います。
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必ず試奏すること
これは必ず行ってください。気になる何本かをチョイスしてまず試奏。それから最初選んだものよりグレードの高いモデルを試奏、そして最初選んだものよりグレードの低いモデルを試奏してみてください。この時にお店のスタッフに気を使ってはいけません。楽器選びはトランぺッターにとって一大イベントなのですから。できれば現在使っているトランペットも持参ください。吹き比べは今吹いている楽器に対して比べないとわかりません
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自分一人で楽器店にいかないこと
慣れてる方でも意外とこれをしない方がおられます。色々事情はあるのだとは思うのですが、楽器屋さんの試奏室は普段の練習場所とは違ってかなり狭く密閉された空間です。そのような場所で吹くと、いつもとは違った吹奏感であったり反射してご自分に返ってくる音や響きが変ってしまって判断に迷ってしまうことがあります。
そんな時に他人に聞いてもらうことで客観的な感想を聞くことができます。そんなことから連れていく方は自分より楽器の腕が上の方に同伴してもらうのが適しています(もしレッスンされてるのであれば先生に)。また助言できる方を連れていくことで、ご自身ではいい感じの楽器だなあと思っていても、実際出てきてる音は変わってないこともあります。その時は買わないという選択もあるわけです。トランペットは他のクラッシック楽器の中では比較的安価なほうなんですが、高い買い物には変わりないので冷静に判断できる他人を連れて行くのがいいと思われます。
2 購入するにはどんな楽器がいいのか?(メーカー、グレード価格帯)
こちらに関しましては、ご自身のトランペットのやる気度合い、どれだけ続ける意思があるのか、そしてご自身の現在置かれている環境によって選択は変わっていきます。
ここでは初心者、もしくは経験の浅い方を前提としてお話させていただきます。
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メーカーに関して
現在いろいろなメーカーが存在しておりましてどのメーカーも素晴らしい出来であると思います。現状トランペットを始められる方で学生の方々でしたら吹奏楽部に所属しておられる方が圧倒的だと思いますので、その環境から申しますとおすすめメーカーはアメリカ製のBachと日本製のYAMAHAの2択になります。もちろんその他の環境で始められている方々の同様だと思います。
その2択から特におすすめするのがYAMAHAです。敢えて1択で進めさせていただきます。
何故なら圧倒的に取り扱いしやすいからです。音色に関してはBach,YAMAHAそれぞれに素晴らしいものがあり甲乙つけがたい魅力があります。しかしYAMAHA製のトランペットはまず製品の個体差が圧倒的に少ない、いわゆる当たり外れがないのです!そしてトランペットの音を変える大事な機関であるピストンの摩耗耐久性にとても優れています。さらには音程はすこぶる良い‼これは初心者の方にとって大きなアドバンテージとなります。これがYAMAHAを推す最大の理由となります。(因みに私はYAMAHAのまわしものではありません)
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グレード、価格帯について
これに関しましては個体のグレードと価格帯は比例します。上級グレードは当然価格も高くなるわけです。そしてYAMAHAに関して言えば上級グレード(ここではXenoシリーズ、カスタムシリーズを指してます)は初心者にも扱いやすく作られています。上級グレードの中でも○○モデルのようなアーティストに特化したモデルは人により好みが分かれるので初心者の方にはお勧めできません。
トランペットという楽器が素晴らしいのは、20万円台でプロも使用しているようなグレードを購入できるというのがほかの楽器にはありえない安さなんです。もちろん20万円台というのは決して安くはないのですが、1本持って大事に使えばそれは一生ものの楽器を手に入れることができます。ハッキリ申しますとトランペットを長く続けていく気持ちがあるのでしたらそのグレードを是非お勧めします。もしすぐやめるかもしれないなと思われる方でしたら10万円位の価格帯なら扱いやすさと音のバランスも良いのではと考えます。もちろん激安価格のトランペットもありますが、経験上長くは使えないと思います。
3 購入おける私の失敗談
これに関しましては私36年もトランペット吹いてますと購入した楽器も相当数ありまして10本くらいは購入したのではないかと思います。今となっては色んな断捨離をいたしまして、B♭管トランペット1本とフリューゲルホルン1本だけです。
最初の失敗は雑誌に載っていた限定モデルを試奏もしないで買ってしまったこと。これは高校2年の時だったのですがそのモデルのデザインに惹かれたのと当時のYAMAHA最上級グレードだったので買ってもらいました。自分的には悪くなかったのですが当時の高校はみんなBachを使用していたので次第に音色の違いに悩むようになり結果一年後にBach製のトランペットを買うということになり親に迷惑をかけてしまいました(泣き)
その後は大学卒業の際、社会人で吹きたいモデルがありかなりの高額で購入してしまいました(100万弱)これも独りよがりに決めてしまったので周りに合わず、また良い音はなるのですが扱いが難しい部分もあり自分には合わない結果となりお蔵入り、数年後売却することになりました(泣き)
いずれも自分の趣向が強すぎたために結果的に間違った選択をしたこと、このことを当時のメンバーに伝えず一人で決めてしまったことが反省として挙げられます。上記レクチャー内容は私の過去の失敗に基づいて提案させていただいたことでもあるのです。
4 まとめ
いかがだったでしょうか?今回は失敗しない楽器の選定と購入方法についてお伝えしてきました。
私の主観ではありますが楽器選定に関しての意見をお話しさせていただきました。ここまで言っておきながら極論はご自身が納得の上で選ばれた楽器がいいと思います。そしてもしあなたがソリストとしてのみ音楽をされるのであればご自身のパフォーマンスを一番再現できる楽器をチョイスされるのが良いと思います。
しかしながら私の失敗にもありますように、自分はよくてもその周りの環境によってその判断が正しかったかどうかが変ってきます。おそらくこの記事を読んでいただいてる皆様はおそらく一人で音楽しているわけではないと思われます。吹奏楽団やオーケストラ、ジャズバンド様々なメンバーと音楽しているからなのです。ご自分の趣味趣向とそれを取り巻く音楽環境とのバランスを取りながら楽器も選択していくとハッピーな音楽ライフを送れるのではないでしょうか。そして私の記事から何かのヒントをご提供できていれば光栄です。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。もし楽器選定でお困りの方がおられましたら遠慮なくメッセージしていただきましたら微力ながらお返事させていただきます。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
masato